このページは、ホーム
吸収性泥土改質材「ワトル」のご案内のページです。
吸収性泥土改質材「ワトル」のご案内


再資源化
製紙製造工程から発生する汚泥(ペーパースラッジ)を燃料資源化(減量化)するために焼却し、最終的に残った残渣が製紙汚泥焼却灰(PS灰)です。
そのPS灰に特殊薬剤を混合して水和処理した製品で、吸水による物理的改質(瞬時の改良効果)に加え、時間経過にともなう化学的改質(緩やかな強度発現)を合わせ持った泥土改質材です。
吸水性泥土改質材『ワトル』

製紙汚泥焼却灰を加工し、吸水性の高い泥土改質材として建設工事等に供給いたします。泥土の水分 (water) を吸収する (とる) ことから製品名を 「ワトル」 と名づけ、廃棄物のリサイクルを推進してまいります。
令和6年度国土交通省NETIS推奨技術※に選定
・農業農村整備民間技術情報DB登録番号:1264
・東京都建設局新技術登録番号:1701002
・東京都港湾局新材料登録番号:28006
・静岡県新技術新工法登録番号:1637
・ふじのくに活用促進技術(静岡県)選定
国土交通省ではNETISに登録された新技術の中から、外部有識者の審査を経て、画期的な新技術を有用な新技術として選定しており、とりわけ、NETIS推奨技術は、公共工事等に関する技術の水準を一層高めるために選定された画期的な新技術と位置づけられています。
令和7年度現在、推奨技術の選定を受けた技術は、全NETIS掲載技術 約3,700件のうち32件のみです。
吸水性泥土改質材『ワトル』の特長
-

主成分はカルシウム、ケイ素、アルミニウムの3成分。
PS灰粒子は、表面が多孔質のため、高い吸水性能を示すとともに水を強く保持し、放さないという特性があります。また、多孔質による消臭効果があることも大きな特徴です。 -

港湾・河川・湖沼での浚渫土処理に最適です。
また陸上での掘削工事に伴って発生する泥土や汚泥の処理にも高い能力を発揮します。高い吸水性能により即効性があり、時間経過にともない改質が進行し、数日の養生期間でヘドロが土に生まれ変わります。またセメントのように固結することもありません。
-

ワトル自体のpHは、10〜11程度のアルカリ性です。そのワトルを軟弱土に混合することで、改質処理された土は弱アルカリ(pH=8〜11)を呈します。さらに、処理土を気中で養生することにより、pHは徐々に下がります(中性固化材)。
-

有機分を含む底質は、浚渫時に硫化水素臭を発生することが多々あります。ワトルによる泥土改質により硫化水素臭の発生をすみやかに消臭するとともに、石灰添加によって発生するアンモニア臭等の悪臭も最小限に抑えることができます。
-

特殊薬剤による化学処理を施しており、有害性はなく安全性の高い材料ですので、安心してご利用いただけます。
-

瞬時改質性と有機質土への対応性という特長を活かし、豪雨等による道路災害時の迅速な道路啓開を可能とする、緊急復旧用資材としての活用ができます。なお、一部の道路管理者様には、適切な保管方法を施した上で高架橋下等にワトルを備蓄していただいています。


